新型コロナウイルスが5類感染症へ移行となり、いよいよ日常が戻りつつあります。とはいえ、世界を震撼させた新型コロナウイルスが残した影響は大きく、さらに不安定な国際情勢は未だ続いている状況です。
前期より皆様にご迷惑をお掛けしていた部品不足による減産および長納期化については、完全に解消されてはおりませんが改善傾向にあります。ユーザー様、取引先企業様へはご迷惑お掛けしていることをお詫び申し上げますとともに製品供給の正常化に向け引き続き努力をしてまいります。
新コスモス電機グループは、「センシング技術とサービスで世界中の安全・安心・快適な環境創りに挑戦する」を使命に掲げ、ガスセンサの研究開発をコアとし、それらを搭載したガス警報器・ガス検知器を世界中にお届けしています。
2022年度は、パリ事務所の開設や中国子会社の工場建設、さらには台湾事務所の現地法人化を発表するなど海外展開に動きがありました。また、2025年完成予定で本社敷地内に新しいセンサ工場を建設することも発表いたしました。「中期経営計画2022-2024」の3年間はこの先の飛躍を見据えた準備・投資期間と位置付けておりますが、初年度は概ね計画通り進めることができました。
2022年度は、世界的な部品不足により製品供給が滞るなどの影響があったものの、当社グループは増収で終えることができました。利益に関しても、新工場建設に伴う特別損失の影響で当期純利益は前期比微減となりましたが、営業利益および経常利益については、前期を上回る結果となり、計画を達成することができました。これもひとえにユーザー様、取引先企業様、株主様、協力会社様、そしてグループの全従業員のおかげです。心より感謝申し上げます。
経済活動の正常化が進む中、国内の景気や企業の設備投資は持ち直しつつあるものの、エネルギー価格や物価の上昇、供給面での制約等により世界情勢は依然として先行きが不透明な状況が続いています。このような状況の中ですが、グループ一丸となり計画達成に取り組んでまいります。
株主・投資家の皆様におかれましては、今後も当社グループへの一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
2023年6月