当社は「世界中のガス事故をなくす」という大きな目標の実現に向け、グローバルな視点で独自のガスセンサ技術を活かした商品の展開を推し進めています。
2025年3月期については、海外向けの家庭用ガス警報器や半導体業界向けの工業用定置式ガス検知警報器などが好調に推移したことにより、売上高は前年度比9.4%増の421億53百万円となり、当社グループとしては初めて売上高400億円を突破しました。営業利益については、売上増に加えて円安の影響もあり前年度比26.2%増の51億55百万円となりました。売上高に占める海外売上高の比率は46.2%と、前年度比1.2ポイント増となりました。
決算発表と同日に「中期経営計画2025-2027」を発表しました。定性目標は、「MEMSガスセンサ技術を軸にグローバルに展開し、ガス事故ゼロとカーボンニュートラル社会の実現に貢献する」です。当社グループの強みである「MEMSガスセンサ技術」を軸に、世界中のガス事故をなくすためにグローバルに展開してまいります。詳しくは、中期経営計画のページをご覧ください。
当社の株主還元の基本方針は、業績および配当性向等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当を行うことです。2025年3月期の期末配当金は、1株あたり60円としました。また、2026年3月期については、記念配当を含め、1株あたり70円を予想しています。配当性向は、中期経営計画の期間中に30%を目指し、継続的に高めてまいります。
今期は「中期経営計画2025-2027」の初年度となります。前回の中期経営計画からの連続性を重視し、今回の中期経営計画は「展開と拡張」のための3年間と位置づけています。前中期経営計画中に実施した投資の収益化を図る「展開」では主に北米向け電池式メタン警報器市場の拡大を、将来に向けた「拡張」としては欧州におけるカーボンニュートラル(水素)市場の基盤づくりに取り組みます。この計画を着実に実行し、当社の大目標である「世界中のガス事故をなくす」に向けて邁進いたします。皆様には今後もより一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
2025年6月