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化学物質の自律的な管理に役立つ 「化学物質リアルタイムモニタ」をリニューアルしました
「世界中のガス事故をなくす」を大目標に掲げるガス警報器・ガス検知器メーカーの新コスモス電機株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:髙橋良典)は、作業場などの化学物質をリアルタイムに測定する「化学物質リアルタイムモニタ XP-3320II-V」をリニューアルしました。7月23日発売となります。
このリニューアルにより本体で読み替え可能となる化学物質が約100種類に増え、使用温度範囲が従来の0~40℃から-20~50℃に広がり、寒冷地での屋外作業現場や冷凍倉庫業および夏場の屋外作業や金属加工、化学工業など高温になる現場においても安心して使用できるようになりました。
◎読み替え対象となる化学物質および測定範囲はこちら>>
各種化学物質対応表
労働安全衛生法の関係政省令改正に伴う実施義務対象物質の拡大
化学物質はあらゆる場面で活用される一方で、化学物質が原因となる事故や事故災害等による健康被害はいまだ続いており、世界保健機関(2019年)は化学物質により毎年約200万人が死亡していると発表しています。
このような経緯もあり、労働安全衛生法では化学物質の管理について法令による対策を強化してきました。2022年5月には労働安全衛生法の関係政省令が改正され、化学物質のリスクアセスメントが義務化されました。対象物質は670物質程でしたが、段階的に増やしており、2025年約1600物質、2026年には約2300物質、最終的には約2900物質に拡大する予定です。
また、2024年4月には対象物質のばく露を最小限度とすること、さらに濃度基準値が設定されている化学物質に対しては基準値以下とすることが新たに義務付けられています(リスクアセスメント結果に基づくばく露低減措置の義務化)。
ばく露濃度低減措置に役立つ化学物質リアルタイムモニタ
リスクアセスメント対象となる化学物質については、ばく露を最小限にする必要があります。
化学物質リアルタイムモニタは、専門知識が不要で、かつ繰り返し測定を行えるため、リスクの見積り、低減措置の効果確認など様々な目的でご活用いただけます。
【活用事例】
■ 化学物質の発生源の特定・見える化
■ リスク低減効果の確認
■ 化学防護手袋の透過の確認、適した素材の選定
化学物質リアルタイムモニタは本体で約100種類の化学物質への読み替えが可能ですが、今後規制となる約2300物質に含まれるその他の物質についても換算係数を用いて読み替えができるよう順次物質数を拡大する予定です。
〇活用事例については厚生労働省「職場の安全サイト」掲載『リアルタイムモニターを用いた化学物質のリスクアセスメントガイドブック』(PDF)に具体的に記載されておりますので、ご参照下さい。
「化学物質リアルタイムモニタ」の仕様
製品名:化学物質リアルタイムモニタ
型式名:XP-3320II-V
サイズ:W91xH164×D44mm(突起部を除く)
質量:約460g(電池含む)
電源:単3形アルカリ乾電池4本または単3形ニッケル水素充電池4本
防爆構造:アルカリ乾電池仕様 Ex ia da IIC T4 Ga、ニッケル水素充電池仕様 Ex ia da IIC T3 Ga
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化学物質リアルタイムモニタ XP-3320II-V