新生児の安全な医療環境のために
ガス警報器は、家庭や産業分野における保安・防災に広く利用されています。
しかし、それだけではありません。
ガス検知技術の応用によって、医療現場での新生児の安全・健康管理に貢献できる可能性も秘めています。
早産児のアルコールによるリスク低減に向けた研究にガス検知技術で貢献

医療の現場では、病原微生物の殺菌に優れた効果を持ち、感染症対策として広く普及しているアルコール消毒剤が様々な医療処置やケアにおいて不可欠です。
一方で、様々な小児科の病気にアルコールが影響している可能性があり、新生児が常時アルコールにさらされることはリスクを秘めていると考えられます。
特にNICUでは体温調整機能を補うために、温湿度が管理できる閉鎖型保育器(保育器)が用いられます。保育器は、その構造的な特性から、アルコール消毒剤が蒸発して内部にたまりやすいことが指摘されています。
この保育器内のアルコール濃度について、国立大学法人筑波大学と国立研究開発法人国立環境研究所が共同で「保育器内のアルコール濃度を軽減する有効な対策を提案~早産児への影響調査から~」というテーマの研究論文を発表し、JAMANetwork Open(アメリカ医師会が発行するオンライン医学雑誌)に掲載されました。
この研究では当社の環境モニタ「COD-203」が保育器内の空気中アルコール濃度をリアルタイム測定するために使用されました。
研究では、保育器内のアルコール滞留の実態や早産児への吸収の関連性を明らかにするとともに、簡便で有効なアルコール消毒指針も策定しました。
日本新生児成育医学会・学術集会の企業展示会で技術を紹介

2025年11月13~15日に開催された「第69回日本新生児成育医学会・学術集会」の企業展示へ出展した際には、医療行為の際に保育器内のアルコール濃度が上昇するということをデモンストレーションで紹介しました。
医療関係者にその実態を知っていただくとともにアルコール濃度測定に役立つ当社製品を紹介しました。
私たちは今後も、独自のガス検知技術を医療の現場など様々な分野へ展開し、安全・安心・快適な環境づくりに貢献してまいります。すべての人が安心して暮らせる未来を目指し、挑戦を続けていきます。
