技術の「微小化」が、世界の安心を「最大化」する。電池式ガス警報器が切り拓く、ガス事故ゼロへの挑戦
「5年間ノーメンテナンスで使える電池式のガス警報器を作れないか」
そんな切実なニーズに応えたのは、髪の毛ほどの微小化を実現した最新のセンサ技術でした。
今回は、電池式ガス警報器がどのようにして誕生し、どのようにアメリカの社会課題解決につながっているのか、そしてこれから私たちが目指す社会はどこなのかを紹介します。

技術革新:MEMS※技術が変えた安全の常識
家庭用ガス警報器は、5年間ノーメンテナンスで動作する必要があり、従来の可燃性ガスセンサは消費電力が大きく、AC電源での電源供給が必要でした。
そこで、長年要望されていたものの実現に至っていなかった家庭用ガス警報器の電池駆動の壁を打ち破ったのが、「MEMS熱線型半導体式センサ」です。
MEMS技術を応用し、熱線型半導体式センサのガス感応部を微小化。これにより大幅な省電力化を可能にし、電池駆動で5年間ノーメンテナンスで使用できる(2015年の発売当初は3年間)家庭用ガス警報器の開発を実現しました。

40年以上にわたり家庭用ガス警報器の国内シェアトップを走り続ける当社のガスセンサ技術力があったからこそ、この革新的なセンサを生み出すことができました。
※ MEMS:「Micro Electro Mechanical Systems(微小電子機械システム)」の略

小型・省電力センサへの挑戦
より応答速度が早く省電力なガスセンサの開発のため、MEMS技術を応用してセンサ感応部をヒトの髪の毛ほどに微小化したガスセンサを開発しています。
市場拡大:アメリカの家庭をガス事故から守る
この家庭用電池式ガス警報器は、現在アメリカの社会課題解決に大きく貢献しています。
ガス管の老朽化による爆発事故が深刻な問題となっているアメリカにおいて、メイン州、ニューヨーク市で住宅へのガス警報器の設置が義務化となり、当社の電池式ガス警報器の普及が進んでいます。また、各州でも設置義務化の検討が始まっています。
電池式という利便性だけでなく、当社がこれまで培った高品質なガス警報器を安定して供給できる体制が大きな強みとなり、「世界中のガス事故をなくす」という目標への大きな一歩を踏み出しました。

社会的価値向上:電池式のメリット

- 停電時でも監視が継続でき災害レジリエンスの向上につながります
- 施工性・美観性の向上で普及率アップに寄与します
将来展望:センシングで社会をつなぐ
電池式のガス警報器は、ガス漏れ検知という本来の役割に加え、ネットワークとつながることで、複数のガス警報器の相互連動による一括監視や、消防やガス事業者等との連携による地域の安全性向上への貢献など様々な可能性を秘めています。
私たちは、最先端のセンサ技術と実績が裏打ちする信頼性で、「世界中からガス事故をなくす」という決意のもと、誰もが安心して暮らせる社会を創り続けます。
