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濃度表示機能付ガス検知部「KD-12R」を発売します

新コスモス電機株式会社(JASDAQ上場:証券コード6824、住所:大阪市淀川区三津屋中2-5-4、TEL:06-6308-2111、社長:重盛徹志、資本金:14億6,000万円)は、発売中の小型・軽量な濃度表示機能付ガス検知部「KD-12シリーズ」に赤外線式センサを搭載したメタン用検知部「KD-12R」を加え、ラインナップを拡充いたします。「KD-12R」は、12月より発売いたします。

<開発の経緯>
濃度表示機能付き、防爆構造でありながら、小型・軽量化を実現したガス検知部「KD-12シリーズ」は、2008年4月の発売以来石油化学工場や自動車工場、発電所などを中心に数多くの現場でお使いいただいてきました。
しかし、現在KD-12シリーズで可燃性ガス検知に使用している接触燃焼式や熱線型半導体式のセンサは燃焼反応を利用してガス検知を行なうため、酸素の少ない環境下や常時ガスがある環境下では、ガスを正しく検知することができませんでした。そのため、そのような環境下でも可燃性ガスの検知ができる検知部が求められていました。
この度ラインナップに追加した「KD-12R」は、非分散赤外線式ガスセンサを搭載したメタン用ガス検知部です。非分散赤外線式ガスセンサは、ガスの種類ごとに吸収する赤外線の波長が異なるという性質を利用しガスの種類および濃度を測定する方式のため、酸素のない環境下や常時ガスのある環境下でもガス検知が可能です。また、赤外線式センサは被毒性ガスによる影響が少ないため、過酷な環境下での使用にも適しています。
今後、プロパンガス用、二酸化炭素用など赤外線式センサを搭載した機種のラインナップをさらに拡充していきます。

※ 例えば、ガス充填所や船内等でメタンガスを貯蔵する際に、爆発防止のため酸素含有率が低い不活性ガスをタンク内やタンク周辺に充填する場合がある。その場合、万が一ガス漏れがあっても酸素が少ないため燃焼反応が十分に起きず、接触燃焼式や熱線型半導体式センサでは可燃性ガスを検知することが難しい。

<特長>
1.非分散赤外線式センサ搭載で、酸素のない環境下や被毒性ガスが存在する環境下でもメタンの測定が可能。
2.W158×H120×D68mm、約1.3kgと従来品より体積で約1/9、重量で約1/4と小型・軽量化。設置に場所をとりません。
3.LED表示部でガス濃度・警報状態等が一目でわかります。
4.磁気スティック1本でゼロ調整などの設定が簡単に行えます。設定器が不要なため、防爆上の危険雰囲気中でもメンテナンス作業が可能。