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ポータブルVOC分析装置「XG-100V」をリニューアルします。

新コスモス電機株式会社(JASDAQ上場:証券コード6824、住所:大阪市淀川区三津屋中2-5-4、TEL:06-6308-3111、社長:重盛徹志、資本金:14億6000万円)は「ポータブルVOC分析装置 XG-100V」を音声ガイド機能の追加など、操作性の向上を目指してリニューアルします。

<開発の経緯>
厚生労働省では13の化学物質について室内濃度の指針値を定めており*(1)、なかでもトルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの測定ニーズが高まっています。
一般に室内における化学物質の分析にはガスクロマトグラフ(質量分析計)分析法が用いられることが多く、時間と専門性が必要でした。しかし、新築建物、自動車内などでの測定にはその場で測定結果が得られることと、操作が簡便な機器が求められていました。

当社では「ポータブルVOC分析装置 XG-100V」を2004年9月に発売、現場に持ち運びができサンプル注入後30分後に測定結果が得られ、操作が簡便なため発売以来、建設会社、ハウスメーカー、自動車メーカー、大学等から高い支持を得ています。
今回、さらに便利にお使いいただくため操作性の向上を図り、リニューアルを実施。まず、音声ガイド機能を追加。ガイドに従えば誰でも簡単に測定が行えるようになりました。またサンプル注入手順を改良。従来あったスタートスイッチと、サンプルを注入する際に使用するバルブの開閉つまみをボタンひとつにまとめ手順を簡略化。作業の平準化がしやすくなりました。
*(1):13物質はつぎの通り トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、ホルムアルデヒド、パラジクロロベンゼン、クロルピリホス、フタル酸ジ-n-ブチル、テトラデカン、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、ダイアジノン、アセトアルデヒド、フェノブカルブ

<主なリニューアルポイント>
1.音声ガイド機能を追加。測定時に接続したパソコンから「サンプルガスを注入してください」などのアナウンスが流れるので、初めてでも迷うことなく測定ができます。
2.従来品では独立していたスタートスイッチとバルブ開閉つまみを、ボタン1つにまとめました。手順の間違いやバルブを閉じるタイミングを迷うことがなくなり、作業の平準化がしやすくなりました。
3.バッテリーランプを追加。電池残量が少なくなると赤ランプが点灯します。

<特長>
1.超高感度金属酸化物半導体式センサにより、低濃度のトルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンを高感度に検知できるので、精度の高い測定が可能となりました。
2.センサはガスの選択性に優れているので、現場で簡単に測定できます。
3.濃縮工程および抽出工程が不要なため、測定時間が30分と短時間、誤差要因も少なくなります。
4.キャリアガスは空気を使用しますので、低ランニングコストです。
5.測定結果は専用ソフト(標準付属)で解析可能、μg/m3とppbでパソコン画面に表示します。