用途別測定ガイド
 
環境管理編 
品質管理編
消臭・脱臭効果確認編
  環境管理編
例1)化学工場(脱臭装置出口と工場建屋内)
A工場 パトロール記録  20××年○月△日
番号
時間
測定場所
XP-329IIIR
レベル値
工場設備稼働
状況
臭気強度
どんなニオイ?
備考
1
10:00
脱臭装置出口付近
290
脱臭装置稼動
有機溶剤臭
2
10:15
脱臭装置入口付近
(点検口より採取測定)
920
脱臭装置稼動
有機溶剤臭
3
10:30
A製造ライン付近
185
A製造ライン稼動
(製品:××)
焦げ臭
  品質管理編
例)製品Aの品質チェック
 ニオイセンサは嗅覚のようにニオイに対して疲労・順応することなく、リアルタイムにニオイを測定できるので、出荷検査や製造工程での品質チェックに有効にお使いいただけます。まず初めに、下記の「測定条件」に従って品質管理上の基準を正しく設定します。
 ニオイセンサの指示値は無単位なので、基本的に測定は相対比較となります。より確かな品質管理をするために、できるだけ条件をそろえて測定してください。また、実際に品質チェックをする際も設定時とできるだけ同条件で測定を行います。
1.
2.

3.
4.

5.

6.
7.
8.
二オイ吸引時間
測定温度・湿度
測定対象物の温度・湿度と周囲温湿度
測定対象物の重量
測定対象物の表面積
(切断などで形状を変えると表面積が変わるため、ニオイの強さも変わります。)
測定場所
基準設定を行う場所と実際の品質チェックを行う場所
測定対象臭気をニオイ袋に採取して測定する場合は、ニオイ袋に採取してからの経過時間
ニオイセンサと発生源をチューブで接続する場合は、チューブの長さ
試料ビンに固体や液体を採取して測定する場合は、測定対象物の温度や周囲温度、量とビンに入れてからの経過時間
管理記録:製品A  20××年○月△日
Lot
No.
管理
No.
XP-329IIIR
レベル値
臭気
強度
備考
1
01
326
2
1
02
318
2
1
03
291
2
1
04
398
3
1
05
342
2
1
06
339
2
1
07
309
2
1
08
328
2
1
09
333
2
Lot
No.
管理
No.
XP-329IIIR
レベル値
臭気
強度
備考
2
01
370
2
2
02
324
2
2
03
286
2
2
04
420
3
2
05
391
3
2
06
331
2
2
07
325
2
2
08
280
2
2
09
251
2
  消臭・脱臭効果確認編
 消臭効果の確認にニオイセンサは大変便利ですが、消臭方法によっては上手く測定できない場合があります。
消臭には様々な方法があります。下記のことに注意して測定してください。

 マスキング

 悪臭よりも強い芳香を発生させて、悪臭を隠す方法。 例)トイレの芳香剤

⇒ニオイセンサは悪臭にも香りにも反応するので、効果の確認はできません。
 吸 着

 ニオイを活性炭などの吸着剤に吸着させて、消臭する方法。
例)冷蔵庫内に置く活性炭
活性炭はアンモニアにはあまり効果がなく、吸着許容量が限界になると、消臭できなくなります。
また、温度依存性があり、周囲温度が高温になると、吸着能力は低下し、逆にニオイが脱離することがあります。

⇒アンモニア臭以外であれば、消臭効果の確認や活性炭の除去能力低下の確認にニオイセンサは最適です。
 中 和 

 植物抽出油などを用いて悪臭を中和する方法。
例)フラボノイド入りガム
フラボノイド(緑茶から抽出)などの植物系や過酸化マンガン酸カリウムなどの無機化合物系、有機酸などの有機化合物系があります。

⇒ニオイが中和により他の化学物質に変化しますが、その化学物質に対してニオイセンサが反応する可能性があります。念のため、弊社に確認後、ご使用ください。
 分 解 

 強い酸化作用で悪臭を分解する方法。 
例)オゾン脱臭、光触媒脱臭
悪臭成分を無臭成分に変化させるので、根本的な脱臭となります。

⇒ニオイセンサで消臭効果の確認ができます。但し、ニオイセンサはオゾンなど酸化性のガスに対して、
マイナスに反応するので、オゾン脱臭の場合は、オゾンと空気との反応時間をすこし置いてから、
脱臭効果の確認を行ってください。
 
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